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26.04.30

櫛谷哲史が解説 | 百貨店販売員とアパレル販売員の違いとは?適正や仕事内容を解説!

櫛谷哲史が解説 | 百貨店販売員とアパレル販売員の違いとは?適正や仕事内容を解説!

アパレル業界で販売員として長く働くためのキャリアパスの一つとして、販売職の経験を活かしてアパレル販売員から百貨店販売員へのキャリアチェンジに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。百貨店販売員とアパレル販売員は、一見すると同じ販売職のように見えますが、所属形態や仕事内容などに違いがあります。そこで今回は、百貨店販売員とアパレル販売員の具体的な違いや仕事内容、必要な資格について解説していきます。

 

百貨店販売員とアパレル販売員の違い|アパレル販売職キャリアパス

1. 所属先の違い

百貨店には、ファッション関係の売り場がありますが、そこには百貨店販売員とアパレル販売員がいます。どちらも衣類やファッション小物を販売する仕事で混同されがちですが、実は、明確な違いがあります。それは、所属先、つまりどこで雇用されているかです。百貨店販売員は、正社員や契約社員、パート、アルバイトなどの勤務形態の違いはあっても、あくまでも百貨店が雇用主となるので、所属先は百貨店です。一方、アパレル販売員の場合、店舗は百貨店にあったとしても、雇用主はそのアパレルメーカーになるので、所属はそのアパレルメーカーとなります。言い方を変えると、アパレル店員は自社ブランドの商品を販売することで売り上げを上げ、百貨店店員の場合は、自分の担当している部門の商品を売ることで売り上げが計上されるので、アパレル販売員が狭く深くなら、百貨店販売員は広く浅く、自分が担当している部門の売り上げを上げるということになります。

2. 仕事内容の違い

百貨店では、販売の仕事以外にも、仕入れ(バイヤー)、営業、経営企画、総務や経理などの管理系部門といったように、さまざまな職種に就いている人がいます。販売職ひとつとっても、百貨店の場合はアパレルだけではなく、生鮮食品や雑貨、家具、寝具、玩具、書籍といったように、各販売員がそれぞれのフロアの持ち場で商品を販売しています。一方、アパレル店員は自社製品のみを専門に扱うため、服飾用品以外のものを販売することはありません。また、アパレルメーカーにももちろん仕入れ、営業、経営企画、総務や経理などの仕事がありますが、こうした人は本社で働くことがほとんどで、販売の現場に出ることはあまりありません。

百貨店社員の配属先と仕事内容|アパレル販売職キャリアパス

百貨店社員の配属先とは?

百貨店社員の仕事内容をお話しする前に、まずは百貨店の配属先について解説します。百貨店社員の仕事内容は配属先によって異なり、契約社員か正社員かによっても異なるからです。百貨店販売職の配属先は、一般社員あるいは契約社員の場合、販売部に所属します。そして正社員としてある程度の販売経験を積んだ販売員が外商部、あるいは営業部などの配属先へ異動することになります。もともと百貨店に勤務をしていて、即戦力になり得る経験値を持っている人は、初めから外商部や営業部などに配属されることもありますが、一般的には現場の販売員を経験してからキャリアアップしていく場合が多いようです。

百貨店販売部の仕事内容

1、販売(スタイリスト、ファッションアドバイザー)

販売は百貨店の販売部が担う仕事ですが、それに関わらず百貨店に籍を置く人のすべての仕事と言っても過言ではないかもしれません。なぜなら外商部や営業部も、結果的にお客様へ商品を販売するのが仕事になるからです。百貨店における販売は、大きく分けると食料品、衣料品、宝飾品、生活雑貨などに分類されますが、それぞれ任されたフロアの担当部門の商品を販売していきます。例えば、いわゆる“デパ地下”といわれる食料品は、生鮮食品や青果の部門と、惣菜やデザートの部門などがあり、それぞれ担当している部門の商品を販売します。主には販売を担当することになりますが、会計を専門に行う人もいれば、商品の包装を専門に行う人もいます。

2,バイヤー(buyer)

バイヤーとは、簡単に言えば“仕入れする人”のことを指します。バイヤーは、販売部に所属しますが、経験を積んだ正社員が就くことが多い仕事と言えます。バイヤーは、百貨店を利用する客層や客数などからどの商品が必要とされているのか、あるいはどの商品を置くことで売り上げを伸ばすことが出来るのかを判断することが求められます。商品が売れ残ることも避けなければなりませんが、極端に在庫数が足りなくなってしまった場合は顧客からの店の信用を落としかねません。そのような適切な判断能力が問われるということからもバイヤーは経験がものをいう職種と言えます。なお、百貨店ではよく催事を行っていますが、その商品の選定や販売元へ出向き、買い付けや出店の依頼をするのもバイヤーの仕事になります。

3,MD(マーチャンダイザー、merchandiser)

MDとは、特定の商品に限って、商品の仕入れから販売を一貫して行える職種のこと。バイヤーは仕入れを専門に行っていますが、MDの場合は、仕入れもさることながら、マーケティングや販売などの一切の権限を持つ商品担当者となり、仕入れ販売のトップと言える存在です。バイヤー同様、販売員経験を経てから就くことのできるポジションで、百貨店店員の中には、この職種に就くために頑張っている人も少なくありません。販売計画や商品開発を中心に行い、市場調査や売り上げ動向を見極めつつ、商品の仕入れ販売を行っていきます。なお、一切の権限があることから、バイヤーや販売促進を担当することもあり、各百貨店によって仕事内容は異なってきます。

 

4,販売促進(販促企画)

百貨店販売部の仕事の中には、お客様に足を運んでもらうためにイベントごとを企画したり、売り場づくりを提案・運営する仕事もあります。やはり、こちらの仕事も正社員になってから与えられる仕事となり、売り場に出て販売をするというよりも、事務所などで仕事をする機会が増えてきますが、お客様の立場になって売り場を研究することや、売り場で働く販売員たちの要望も踏まえた上で仕事を進めることになるので、フットワークの軽さは求められます。

百貨店販売員になるために資格は必要?

百貨店が実施する採用試験

百貨店販売員になるために特別な資格は必要ありませんが、百貨店の販売員になるには、各百貨店が実施する採用試験に合格しなければなりません。応募条件としては、“大卒以上”を掲げている店舗が多く、大手や都市部の百貨店で多く見られる傾向です。ただし、必ずしも大卒だけというわけではなく、百貨店が中途採用者向けに出す求人情報には、短大卒や専門卒、高卒の人でも応募できる場合もあります。

櫛谷哲史が解説 | 百貨店販売員とアパレル販売員の違いとは?適正や仕事内容を解説!

近年の百貨店アパレルショップの傾向

百貨店で働くアパレル販売員

百貨店のアパレルショップにおいては、百貨店の社員が各ショップ担当として販売に携わっているケースと、アパレルメーカーの社員が百貨店に派遣されて販売しているケースの2パターンがあります。近年ではアパレルメーカーの社員が、自社ブランドが入っている百貨店の売り場に派遣されて販売員として働くケースも少なくありません。アパレルメーカーの社員が百貨店に派遣されて販売を行う場合、百貨店で行われている研修に参加できたり、福利厚生を利用できたりするメリットがあります。そのほか、一般的なファッションビルと比べると客層や年齢層が多様であること、また外国人観光客の対応が多いことなどが特徴として挙げられます。百貨店としては、人気ブランドに入ってもらえば固定客や売り上げを見込めますし、アパレルメーカーとしても、集客力の大きい百貨店に出店することで新しい顧客を獲得したいというねらいがあります。百貨店の販売員とアパレル販売員は、お互いに協力しあいながら売り上げをアップさせるために切磋琢磨しているのです。

FashionRoom - アパレル業界での販売職のキャリアパスを相談できるキャリアカウンセリング

Fashion Roomは、ファッション業界で働きたい全ての世代を応援するために、キャリアカウンセラー達が集まって設立した組織です。ファッションは社会になくてはならないものです。日常に笑顔をもたらし、幸せな感情へと導き、多くの人々の人生を豊かにする可能性を秘めているのです。ファッション業界で働く人々を元気にし、活躍を支援し、世の中に笑顔と幸せの提供を通じて、「よりよい社会づくりの一躍を担いたい」それが、「Fashion Room」の存在意義です。ファッション業界の最新事情に精通したカウンセラーが、ひとりひとりの志向や条件、悩みに応じて無料キャリアカウンセリングを行います。

Fashion Room https://fashion-room.jp/

執筆者:FashionRoom 代表カウンセラー 櫛谷 哲史(くしや さとし)

この記事は、大手セレクトショップの元人事部長であり、過去2万人を超える求職者の方々の面談実績を持つ 櫛谷哲史(Kushiya Satoshi) が執筆しました。 あなたの可能性をひろげるお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。 (詳細プロフィールはhttps://fashion-room.jp/kushiya/