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26.07.19

世界最大のインテリア見本市ミラノサローネとは?|世界のアート・デザインの展示会

世界最大のインテリア見本市ミラノサローネとは?|世界のアート・デザインの展示会

インテリアやデザインに興味のある方は「ミラノサローネ」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。「ミラノサローネ」は、イタリアのミラノで毎年開催されている国際家具見本市のことで、世界から集まったメーカーや企業の最新デザインや技術が詰め込まれた新作や世界観を発表する場となっています。その最新情報を求めて、プロからデザイン好きの一般人まで多くの人が集まる世界規模のデザインイベントが「ミラノサローネ」です。そこで今回は、インテリアに詳しくなくてもアート・デザイン好きであれば、ワクワクせずにいられない人気のイタリアのデザインフェスティバルについて詳しく解説していきます。

ミラノサローネとは?

世界最大の国際家具見本市の魅力

毎年4月に開催される「ミラノサローネ国際家具見本市(以下ミラノサローネ)/Salone del Mobile Milano」は、2,3日では周りきれないほどの巨大な展示会場(フィエラ)で、インテリアメーカーを中心に家具や照明の最新モデルの発表がおこなわれる国際的な見本市です。見本市の期間中は、インテリアや建築、デザインの関係者が世界中から集まりミラノ市内がおまつりモードに一転し、ミラノが一年で一番賑やかになります。「フォーリサローネ」と呼ばれるミラノ市街のショールームなども会場になり、6日間の「ミラノデザインウィーク」として街をあげて毎年大きく盛り上がります。期間中はあまりにも多くの人が訪れるため、ミラノ市内のホテル予約が困難となり、空室がある場合であってもサローネ価格で料金が通常の2倍以上になることもあります。どのメーカーもミラノサローネに向けて、新しいデザインや技術を開発します。メインの見本市会場の展示も常設ショールームを丸ごと移動させてきたかのような力の入りようで、有名な建築家が担当することもあります。そのクオリティの高さゆえに、たとえインテリアに詳しくない一般の方でも十分に楽しめるイベントだといえます。また若手デザイナーがサローネで注目されると、そこから世の中に認められていくことも多くあります。世界最大の家具見本市と言われているように、ミラノサローネの動きを見れば今のインテリアやデザインのトレンドが一目でわかります。

 

特に今年に関しては地政学的な不安、経済の不透明感が世界的にひろまっている中で、2今年のミラノサローネが過去最高の来場者数を記録し大盛況となった背景には、「家具の展示会」から「ビジネスやトレンドのインフラ」へと変化しているのではないでしょうか。

世界最大のインテリア見本市ミラノサローネとは?|世界のアート・デザインの展示会

ミラノサローネの歴史

ミラノサローネはイタリア家具産業の輸出促進を目的に1961年に誕生し、1967年に国際的な家具の見本市となりました。もちろん最初のころは今のような盛り上がりではなく一般の方は参加できないようなビジネスの場でしたが、より多くの企業がブランドの世界観を表現して差別化をはかるうちに、ビジネスとして商品を見せるだけではないデザインのおもしろさを多くの人に伝える見本市になりました。イタリアの家具メーカーはほとんどが家族経営で、職人としてのこだわりや挑戦する意欲があり、よいデザインのために外部デザイナーと仕事を積極的に行うというような条件がそろっていたことも今のミラノサローネの形をつくったと考えられます。

ミラノサローネの2つのイベント

1. ローフィエラ (Rho fiera)

ミラノサローネが開催される会場は、東京ビッグサイトの3倍といわれる広さの見本市会場「ロー・フィエラ」でおこなわれます。こちらはビジネス色が強く、メーカーとバイヤーなどが相談している姿をよく目にします。ほかにもインテリアコーディネータやデザイナー、メディア関係者などが多い印象ですが、一般の人ももちろん見て周ることができます(開放日は指定されています)。見本市会場はとても広く、話題のメーカーだけに絞っていても1日ではとても周りきれません。特にお目当てのメーカーがなければ、有名メーカーが入る1階だけに絞ると効率よく周ることができます。また、1998年よりおこなわれている審査に通過した若手デザイナーの展示「Salone Satellite(サローネサテリテ)」も注目しておきたいところです。なぜならこれから世界で活躍する新しいデザイナーが発掘できる可能性が高い展示場所だからです。ロー・フィエラには入場料が必要で、事前にインターネット購入をしておくと入場がスムーズになるでしょう。

2. フォーリサローネ (Fuori salone)

ミラノサローネが盛り上がる大きな要因がもう一つのイベント「フォーリサローネ」です。イタリア語で「サローネの外」という名前の通り、見本市会場の外、つまりミラノ市街全域でおこなわれるデザインやアートに関する様々な展示のことを指します。見本市会場にも展示し、ミラノ市街のショールームでもイベントをおこなうメーカーがあるほか、特設会場でのデザインイベントやインスタレーションを展示する場合や、デザイナーが会場を借りて作品を発表したりします。また、家具メーカーだけでなくファッションブランドや日本からはダイキンやトヨタなどの企業もインスタレーションを行なっています。イタリアのインテリア雑誌を発行する「INTERNI(インテルニ)」がイベントをまとめていますが、登録されていない展示や発表も多くあり全貌を把握できないほどミラノのあちこちで大小様々なイベントや展示が行われています。基本的にこちらは無料のイベントで、一般のデザイン好きな人も観光ついでに見てまわることができます。そのため、体験型のインスタレーションや開かれた楽しい展示が多くなっています。インテルニが発行する無料のガイドブックを手に、最新インテリアやデザイン、インスタレーションを見て周る体験はこの時期ならではと言えるでしょう。こちらも約10エリアにわたって展示があり、計画的に回る必要があります。つまり、ミラノサローネは見本市会場でおこなわれるものと、市街でおこなわれる2つのイベントで成り立っているのです。最近はそれらをあわせた6日間の期間を「ミラノデザインウィーク」とよんでいます。

世界最大のインテリア見本市ミラノサローネとは?|世界のアート・デザインの展示会

記念すべき第64回目の2026年ミラノサローネ

2026年テーマ 「A Matter of Salone(サローネの本質・素材の力)」

今年は世界167カ国から316,342人(前年比プラス4.5%)が来場しました。記録的な大盛況でした。

ここ数年サステナビリティがテーマとなっています。“持続可能性”を意味する言葉で、「企業のサステナビリティ」なら「企業が利益を上げ、将来においても顧客に製品を供給し続けられる可能性を現在において持っていること」といった内容になります。また同時に、環境面や社会面に関しての意識・取り組みも含みます。ミラノサローネは今年、この「サステナビリティ」に関して企業などに推奨すべきガイドラインを発表し、配布しました。具体的な内容としては、
・再利用可能素材、リサイクル素材、環境負荷の低い素材、FSCやPEFC認証素材の使用
・素材供給元の物流面での持続可能性の検討
・ブース設置時の環境安全性の高い製品や機材の使用
などが推奨されているようです。使用する材料や電力などの資源を無駄遣いせず、「モノを構成する部品がどこでどのように再利用・廃棄されるかを念頭に置いて選択する」ことが重要だと示されています。SDGs(持続可能な開発目標)に即した取り組みが世界的に推奨されている昨今、世界規模のイベントであるミラノサローネでこのようなマニフェストが発表されたのは必然と言えるでしょう。2026年はこのマニフェストに沿って、素材や展示方法などが創意工夫された数多くのブースを見学できそうです。

(参照: salone del Mobile. Milano, https://www.milanosalone.com/

デジタル化が進む今日の変化が激しい時代に、デザインの出発点である「素材やその要素の集合体」そのものに焦点をあて、表層的で表面的なビジュアルのみを重視するのではなく、巧たちの技や過去の素晴らしい伝統という名の資産、そして今日の最新技術による持続可能性を重視した「生きた存在」として素材を捉え直すパラダイムシフトが実行されています。

まとめ

世界情勢は予断を許さない中で、ヨーロッパでは、アート・デザインのイベントがこれからも積極的に行われるようになってきています。イタリア、ミラノでもインテリアデザインの最大の祭典ミラノサローネが来年2027年からはさらに本格的に活動を活発化すると思われます。アジアや北米などのバイヤーたちの増加もさらに見込めます。実際にアートやデザインのイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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アパレルのファッションデザイナーのキャリアを相談できるキャリアカウンセリング

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Fashion Roomは、ファッション業界で働きたい全ての世代を応援するために、キャリアカウンセラー達が集まって設立した組織です。ファッションは社会になくてはならないものです。日常に笑顔をもたらし、幸せな感情へと導き、多くの人々の人生を豊かにする可能性を秘めているのです。ファッション業界で働く人々を元気にし、活躍を支援し、世の中に笑顔と幸せの提供を通じて、「よりよい社会づくりの一躍を担いたい」それが、「Fashion Room」の存在意義です。ファッション業界の最新事情に精通したカウンセラーが、ひとりひとりの志向や条件、悩みに応じて無料キャリアカウンセリングを行います。

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執筆者:FashionRoom 代表カウンセラー 櫛谷 哲史(くしや さとし)

この記事は、大手セレクトショップの元人事部長であり、過去2万人を超える求職者の方々の面談実績を持つ櫛谷哲史(Kushiya Satoshi) が執筆しました。
あなたの可能性をひろげるお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
(詳細プロフィールはhttps://fashion-room.jp/kushiya/

 

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