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26.06.29
櫛谷哲史が解説 | ファッションデザイナーの仕事内容とキャリアアップのポイント
アパレル業界において、販売する商品を企画・デザインするという最も重要な役割を担うのがファッションデザイナーです。自分の手でブームを作り出し、人気商品を生み出すこともできるので、夢とやりがいに満ちて志す人も多いでしょう。それだけに求められることは多く、ブランドの特徴を活かしながらも、流行やマーケティング思考まで考え尽くし、商品を作り続けなくてはいけません。そのため、業界内でも特に専門知識やスキルが重視されるポジションでもあります。今回は、そんなファッションデザイナーが実際にしている仕事内容や求められている経験・資格、デザイナーのキャリアアップのポイントをご紹介します。
アパレル業界のファッションデザイナー
そもそもファッションデザイナーとはどんな仕事?|アパレルキャリア
ファッションデザイナーはその名の通り、数あるデザイナーの中でも“服飾やファッション”に関わるデザインを生み出す仕事です。ファッションデザイナーの手によって生まれた一つ一つの商品が世の中に大きな流れを作り、それがブームとなっていきます。そのため、企業の業績自体がデザイナーの手に委ねられていると言っても過言ではありません。また、パリコレをはじめとした世界中のファッションショーで自身のセンスを発揮しているデザイナーもおり、時に1人のファッションデザイナーが生み出した作品に、世界中から注目が集まることもあるのです。
ファッションデザイナーの具体的な仕事内容|アパレルキャリア
ファッションデザイナーの業務はデザイン原案や企画から始まり、デザイン画を立体化したパターン(型紙)の製作や使用する生地の選定、商品化するまでの生産ラインの確保や販売戦略まで、総合的な目線で1つの商品を“デザイン”していきます。そのため、ファッションデザイナーには新たなものを生み出すセンスだけではなく、流行をいち早くキャッチする力や“売れる商品”を作り出すマーケティングの考え方なども求められるのです。また、商品を作り上げていくうえで卸売業者や生産工場との連携も必要なため、コミュニケーション能力も欠かすことができません。具体的には以下のような仕事が代表的なファッションデザイナーの業務です。
◇ニーズやトレンドの調査
◇商品コンセプトの企画
◇デザイン画作成
◇パターン(型紙)の製作
◇工場へ送る仕様書の作成
◇サンプルの確認
◇販売価格の設定、素材の調整
アパレルのファッションデザイナーになる方法
1. 専門学校や美術大学に通う
最も一般的なのは、専門学校や美術大学に通ってファッションの勉強をし、その後ブランドなどにデザイナーとして就職するという形です。基本的な技術や知識を学べるだけでなく、専門学校や美術大学には独自のパイプがあるため、学校での成績や学内コンテストの評価によっては、大手ブランドでデザイナーとして活躍することも夢ではありません。
2. アパレルメーカーの違う職種から異動・キャリアチェンジする
現地の販売スタッフなどからファッション業界に通じて、部署移動によってファッションデザイナーになるパターンです。働きながらファッションの勉強をし、知識を蓄えることもできるので、販売員から転身をすることも可能です。ただし、この場合はデザイナーとして活躍できるという力を示さなくてはいけないため、どれだけファッションについて理解しているか、またそのセンスが問われます。
3. 未経験から転職する
未経験からファッションデザイナーに転職をすることも、不可能ではありません。しかし、多くのファッションデザイナーの求人は経験者採用の場合が多く、実績や実力を求めている企業が多いので、なかなか未経験から転職をするのは難しい傾向にあります。もし、未経験からファッションデザイナーに転職をしたいのであれば、実際にデザイン画の作成をしたり、コンテストに応募してみるなど、デザイナーになりたい気持ちを行動で示すことが大切です。
ファッションデザイナーのキャリアアップのポイント
「ファッションデザイナー」といってもアパレルブランドやセレクトショップ、さらにはOEMメーカーなど、務める会社の種類や業態により仕事の内容や求められるスキルもかなり違いがあります。デザイナー経験が比較的少ない経験5年以内の転職希望の方が、求人サイトをまず見て感じるのは、どの会社に応募したら良いかわからないということではないでしょうか。ブランド名や、待遇だけに惹かれて、結果的に十分な準備をせずに応募してしまうことも多くあります。運よく内定をもらって新たな転職先で仕事し始めても、自分の希望とのミスマッチに気づくというケースがかなり多いようです。そのようなことを避けるためにも大きく3つのタイプに分けられるデザイナーの仕事をしっかり把握し、自分の希望条件にはどのデザイナータイプが合っているのか、そのデザイナータイプに求められるスキルはどんなものがあるのかを確認しておくことがファッションデザイナーとしてアパレル業界でキャリアアップしていくポイントです。
タイプ1. アパレルメーカー・ブランドのデザイナーに求められるスキル
- スタイル画力(手書きのラフスケッチに加えて、パソコンでの画力も昨今は求められます)
- テクニカルな商品知識(パタンナーへの的確な指示出し、トワルチェック経験)
- コミュニケーション力(チーフデザイナーやパタンナー、MD、生産、営業との対話力)
- ブランドコンセプトに合ったセンス(ブランドが目指すものを理解した上でデザインをアウトプットできる力)
スタイル画を描かないで絵型だけを作って仕事を回していくという会社やデザイン部署も増加傾向ですが、美しいスタイル画が描けるということはどこの会社でもファッションデザイナーとして評価されます。またデザイナー同志だけではなく、パタンナーや生産、MDなど異なるチームメンバーとの業務も多いので、対話力や協調性も重要になります。
- 美的」センス(ショップのコンセプトを理解した上でアイディアを出せるかどうかを問われます)
- コミュニケーション力(対ディレクターやMD、バイヤー、販売スタッフ、メーカー営業等との対話)
- テクニカルな商品知識(メーカーへの生産指示)
セレクトショップのデザイナーに求められることを簡単にいうと、ショップのコンセプトを踏まえた上で売れる商品を企画することです。ショップには自社ブランド以外の商品も多いため、自社ブランド以外の商品との相性という目線もとても大切になります。セレクトショップのデザイナーは、ファッションだけにとどまらず、インテリアやアート、映画、音楽など幅広いジャンルへの理解が重要となります。広いジャンルでのデザイン観や美意識をベースに、独自のデザインコンセプトを打ち出していく仕事は大いにやりがいがあるでしょう。
タイプ3. OEMメーカーのデザイナーに求められるスキル
- テクニカルな商品知識(仕様書作成、企画から生産までの工程で必要となる諸知識)
- コミュニケーション力(対クライアントとの折衝、工場とのやりとり)
- 世の中の売れ筋やトレンドをつかむマーケティング力
OEMデザイナーには、特に生産段階における様々な知識が求められます。近年は中国のパタンナーに生産を依頼することも多く、通訳を介した指示出しであっても的確にスタッフに理解してもらうコミュニケーション力が重要となります。また、営業的なスキルが求められる仕事であるため、クライアントであるメーカーのデザイナーとのコミュニケーションも重要です。
アパレルのファッションデザイナーのキャリアを相談できるキャリアカウンセリング
Fashion Room - アパレル業界でのキャリアパスや仕事の悩みを相談できるキャリアカウンセリング
Fashion Roomは、ファッション業界で働きたい全ての世代を応援するために、キャリアカウンセラー達が集まって設立した組織です。ファッションは社会になくてはならないものです。日常に笑顔をもたらし、幸せな感情へと導き、多くの人々の人生を豊かにする可能性を秘めているのです。ファッション業界で働く人々を元気にし、活躍を支援し、世の中に笑顔と幸せの提供を通じて、「よりよい社会づくりの一躍を担いたい」それが、「Fashion Room」の存在意義です。ファッション業界の最新事情に精通したカウンセラーが、ひとりひとりの志向や条件、悩みに応じて無料キャリアカウンセリングを行います。
Fashion Room https://fashion-room.jp/
執筆者:FashionRoom 代表カウンセラー 櫛谷 哲史(くしや さとし)
この記事は、大手セレクトショップの元人事部長であり、過去2万人を超える求職者の方々の面談実績を持つ櫛谷哲史(Kushiya Satoshi) が執筆しました。
あなたの可能性をひろげるお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
(詳細プロフィールはhttps://fashion-room.jp/kushiya/)
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